8月15日は、終戦の日でした。
今年で、戦後73年だそうです。
平成最後の終戦の日なんて言われたりもしています。
僕は当然戦争を知る世代ではありません。
自分の祖父母の世代が戦争経験者です。
父親方の祖父は激戦地には行っていないそうですが、病に倒れて死を目前にした際にガンだったので、モルヒネを入れていた時病院のベットで寝ていたのに突然上半身を起こして壁に向かって、ずっと戦争時の事を思い出し誰かと話していました。
僕と父親とでお見舞いに行った際の話しです。
父親方の祖父は、酒が好きで酔うと良く戦争の話しをしていました。
当時僕は小学生くらいだったので、何を話していたか全然覚えていないが、今思えばその時の話しをちゃんと聞きたいと思う。
モルヒネによって意識が薄く幻覚的な症状にあっていたとは言え、死を目の前にして戦争の事を思い出しているって事は、祖父の人生にとって戦争を占める割合が非常に多い事だったんだと今思う。
それくらい自分の人生にとってインパクトが強かった事だったんだって。
母親型の祖父は、お酒も全く飲まない人で僕の知る限りで戦争の話しをすることがなかった。
しかし、唯一自分が聞いた話しは祖父は神風特攻隊で、祖父の親友が特攻に行った翌日に自分が死にに行く日だったようです。
親友が飛び立って行った日の夜、翌日には自分が死にに行くのかと眠れなかったようです。
寝たと思うと、金縛りのような症状にあい目を開けると枕の上にその親友が立っていたそう。
その親友は、枕元に立ち祖父の顔を覗き込んでいたそうです。
その時、親友から『櫛引(母の旧姓)、良かったな。』と言ったそうです。
なにが良かったのか?と思いながら、翌日を迎えた際に『終戦の日』を迎え、祖父は生きながらえたそうです。
本当の話しなのか?小学生くらいの話しなので僕の記憶が曖昧なのか。
どちらにしても、終戦の日が1日でも遅ければ僕は今この世に存在していません。
今の時代を日本で生きている人は、生きていることが当たり前であって、『死』がどこにあるかわからない。考えたこともない。
という人が大多数を占めると思います。
そして、生きていることに意味がある
なんて事を考えることもないと思う。
それくらい、今の日本は恵まれている国だと思う。
先人達が、命がけで守ろうとしてきたから今の日本がある。
その時代に命をかけてきた人たちが居てくれたから、今自分たちが幸せな生活を送ることができている。
毎日笑うことが出来て、泣くことが出来て、怒ることができて、誰かに愛情を注ぐことができる。
当たり前のことだけど、73年前はこれが当たり前に出来ない時代だった。
今の時代を生きている自分は、今の時代だからこそ出来ることがあると思う。
自分に与えられた使命を全う出来る人生を生きたい。
毎年、この日は自分がどう生きるか?どう生きていかなきゃいけないか?を強く考える日になっています。